『月染の枷鎖』をプレイし終えたので簡単なレビューを書きます。
『月染の枷鎖』
ひよこソフト
評価:★★★☆☆ 序盤は面白かったのですが、二週目以降ではほぼ同じ展開なのにテキストが微妙に異なるため全くスキップができず、だんだんだれてきます。周回を重ねるごとに、それまでは明かされなかった事実や、描写されなかった出来事が追加されてゆくのですが、ひっぱりすぎの感が否めません。
また、最終盤ではそれまで真実が明かされないが故に保たれていたであろうテンポや緊張感が一気に失われ、とても残念なテキストになっています。序盤で期待ができそうな展開だっただけに終盤の激しい失速っぷりが目立ちました。
テキストには少なくとも3箇所誤変換がみられました。また、(議論などが)煮詰まる、という表現を、行き詰まるという意味で誤用していたのがきになりました。
えろはあまりなく、特にあるキャラクターに期待していた人には残念な結果となっているでしょう。ちょっとこれはバッシングされても仕方ないのでは?と思いました。
鬱な展開がえろでもシナリオでも非常に目立つので、苦手な人は回避した方が良いかもしれません。逆にグロテスクな描写はデモムービーなどから想像されるものよりは控えめになっていると思われます。
総評としては、えろげとしては並みといったところです。終盤の畳み方が非常に下手なためシナリオとしては評価はできず、キャラゲーとしての膨らませ方は全くしていないので、まったり楽しむのにも向いていません。構成を見直せば面白い作品になったきがするので、ちょっと惜しい作品でした。