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「春蘭秋菊倶に廃す可からず」
(しゅんらんしゅうぎくともにはいすべからず)。
ということわざがあります。春の蘭も秋の菊もどちらも素晴らしいことから、両者ともに捨てがたい、という意味です。朱門がこのことばを意識してシナリオを書いたのは明らかでしょう。今日はアララギとひよについて思うところを簡単にまとめます。体験版のネタを含みますのでご注意ください。
アララギについて
カタカナでアララギと書くと普通はイチイという木本を指します。このイチイは赤い実をつけます。果肉は無毒ですが、葉はタキシンという毒物を含んでおり、ひよ好みの植物といえそうで面白いです。
ついでに、蘭の英語はOrchidaceaeで、語源は睾丸です。塊茎の形が似ていることに由来しています。
ギリシア神話説
アララギはよく太陽に例えられています。一方ひよは明言はされていないものの、アララギと対照的に月のイメージで描かれています。太陽と月といえば真っ先に浮かぶのはギリシア神話のアポロンとアルテミスでしょうw。朱門的超絶展開でギリシア神話が関係してくるのでは?と思い、すこし考えてみました。
"アララギ=おっさん"と"ひよ=優雅な女性"の方程式があるので、(アポロン, アルテミス) = (アララギ, ひよ)とばっちり符合し、これはいける!wwwwwwさらに神話の神々の関係を若や笹丸など他の登場人物に関連付けることも可能ではないかと考えたのですが、残念ながら医神としての神格を持つのはアルテミスではなくアポロンの方です。よって、よほど強引な手を使わない限り、ギリシア神話をアララギとひよに当てはめるとちぐはぐになってしまいます。太陽と月は他の神話、例えば日本神話ならアマテラスとツクヨミですが、やはり対比的な立ち位置以外の類似性は見出せそうにないのでこの説は挫折しました。
ひよはなぜ菊なのか
アララギ:蘭(春)
名前から
笹丸:竹(夏)
笹だって竹のようなもの
春告:梅(冬)
梅の別名の一つ、"春告草"から
これらについては明らかになっていますが、ひよが菊である理由はわかっていません。春告のように、菊の別称をしらべればよいだろうと思ったのですが考えが甘かったです。
隠逸花(いんいつか)
周敦頤の「愛蓮説」"菊、花之隠逸者也"から
陰君子(いんくんし) 隠遁する有徳の人
星見草(ほしみぐさ)
霜見草(しもみぐさ) 特に寒菊の異称
千代見草(ちよみぐさ) 菊、松の異称
残り草(のこりぐさ)
齢草(よわいぐさ)
千代草(ちよぐさ)
優り草(まさりぐさ)
長月草(ながつきぐさ)
契り草(ちぎりぐさ)
星見草(ほしみぐさ)
形見草(かたみぐさ)
日精草(にっせいそう)
.etc.etc
以上は全て菊の別称ですが、ちょっと調べただけでこれだけあります。ひよの性格を象徴するような名称がいくつかあるな、というのはこの際置いておいて、菊は別称が多すぎる上にいくら調べてもひよまでたどり着けないので、このアプローチはあきらめました。幼少時代の"四君子"が納得しているので、至極明快な理由があるはずなのですが、結局本編まちになってしまいそうです。仕方がないので、とんでも仮説を立てておきます。
・洗礼名、またはミドルネームが菊関連
ひよの衣装は十字架がデザインされています。子供のころの衣装にも十字があります。よって、洗礼名やミドルネームがあっても不思議ではありません。そこにひよと菊とを結びつける秘密が隠されていたとしたら?
自分で考えておいてなんですが、さすがに反則だと思います。