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今日は祝復活、ねこねこそふとの次回作『そらいろ』についてです。発売日が7月から8月28日に延期されてしまいましたが、その分内容がしっかりした作品になると期待したいところです。レビューその2では声優や音楽について紹介しようと思いますが、未発表のキャストも多数いるのでそちらの情報公開待ちの予定です。
そらいろ
ねこねこソフト
2009年8月28日予定
シナリオ:片岡とも・海富一・酸橙ひびき・他
原画:秋乃武彦・あんころもち・他
体験版の概要
容量は142.9MBと軽量ですが、BGMの一部が旧作の使いまわしだったり、セーブや環境設定が出来ない、など未完成な部分が多いです。3人のヒロインについて過去パートの一部抜粋と現在パートの一部抜粋、都合六部編成となっています。全体の緻密な構成や丁寧な積み重ねが魅力のシステム(後述)のため、抜粋だけプレイしても正直製品の魅力は伝わってきません。むしろ無駄にえろいシーンが入っていたりしてネガティブな印象の方が強いです。状況によっては体験版第二段が出る可能性は十分にありますので、そちらで改善が見られるとよいのですが。
システム・シナリオについて
『そらいろ』では"進化したみずいろシステム"を採用とのことです。知らない方のためにまずはオリジナルのみずいろシステムの解説をしておきましょう。
みずいろシステムというのは、冒頭のオープニングパート(幼少時)の選択と行動により、フラグを回収しルートが確定する、というシステムです。成長後の本編はルートごとに異なる環境で再開します。主な差異はヒロインの性格や立ち位置ですが、あるルートでは現在完了形の幼馴染だったキャラクターが別のルートでは引越しによって忘れてしまった幼馴染になったりすることもあります。最大の利点は、複数の攻略対象を共存させながら対象のヒロインとの関係のみをクロースアップした丁寧なシナリオ展開が可能になることですが、プレイヤーがそのあたりの機微が楽しめない人だったりシナリオライターが屑だと、眠気をさそう"だるい"ゲームとなってしまいます。副次的な利点としては、相沢祐一のように幼少時に不自然なフラグを立てまくったりしない、ハーレムゲーにはならない、などが挙げられます。実際にこのシステムを採用しているのは『みずいろ』の他に『ラムネ』があります。
さて、『そらいろ』のシステムですが、基本的には従来のみずいろシステムと同じで幼少時の行動によって成長後の環境(世界)が決定されます。ここから従来と異なるのは、ルート決定後もサブルートとして他のヒロインのルートに分岐できるというところです。ヒロインは三人のようなので仮にA, B, Cとすると、A世界ではメインヒロインA、サブヒロインB, C。B世界ではメインヒロインB、サブヒロインA, C(以下略)と都合9ルートが存在するわけです。
場合によってはみずいろシステムの利点をスポイルし、散漫な構成になってしまう危険性がありますが、世界ごとの違いを生かしたシナリオを各キャラクター毎に展開できれば、シナリオの幅を広げつつ同時にキャラクターについて掘り下げることが出来ると思います。そもそもえろげーでルートに分岐すること自体シナリオライターの実力の無さをカバーするためだ、という否定的な見方もできますが、『そらいろ』はシステムに負けないシナリオを展開できるでしょうか。
できれば片岡とも一人に書いて欲しかったのですが、海富一・酸橙ひびき・他、と複数ライターになっています。海富一はコットンに行ってからも着実にレベルアップしているようなのでそれほど心配していませんが、酸橙ひびきはよくわかりませんね。海富一と酸橙ひびきの二人はコットンソフトでmizuki ryoと共に『アンバークォーツ』のシナリオを書いているのですが、あのサリナルートを書いたのは残りのmizuki ryo(またはその他のヘルプ)だと信じたいところです。『そらいろ』のライター"他"というのも少し不安を覚えます。
体験版の内容が内容なのでシナリオよりもシナリオライターについて述べた感じになってしまいましたが、ねこねこ&片岡ともの復活ということで、halは『そらいろ』を応援しています。『アンバークォーツ』のサリナルートの屑っプリについては批評空間で少し書きましたが、いずれここでも紹介したいと思います。