『
光輪の町、ラベンダーの少女』の体験版について少し考えてみました。
続きはネタバレぎみですよ。
体験版をプレイして、これは本当に『車輪』の続編か?と思われた方もいるかもしれません。というのも、特別高等人や義務などの『車輪』固有の設定が全く登場しないのです。『光ラ』は『車輪』の続編ということになっているらしいので、その言葉の通りに受け取れば『車輪』のキャラクター、あるいはその子孫が登場してくるのが自然です。
1. 『光ラ』の世界は『車輪』に登場する「日本」根拠
キャラクター紹介・新山大九郎http://www.akabeesoft2.com/lavender/chara_12.html世間ではゆとり教育などといって、やたらと個性を伸ばす
教育に着手しているようだが、わが学園はその逆を目指すこの思想は完全に日本の一部の教育システムと一致します。特別高等人や義務が登場してこないことも説明できます。体験版の背景の描写を見ても、舞台が日本であるというのは非常に説得力があります。
作品のタイトルもこの説と調和的な解釈が可能です。「光輪」は
ブロッケン現象における光の輪を指すことがあります。「光輪」は擬似的な太陽であるととらえることができ、現実である「車輪の国」に対する仮想の太陽の場所、つまり日本であるという解釈が成り立ちます。
この場合は、我々の現実世界に対するアンチテーゼである「車輪の国」において社会に対するアンチテーゼである「日本」において社会に対するアンチテーゼであろうとする新山学園が舞台、という言葉にすると面倒な状況にあるといえます。
問題点は、はたしてこの形式は「続編」と呼ぶに相応しいかといわれると疑問がのこることです。
2. 『光ラ』の世界は『車輪』と同一の世界 文字通り「続編」である可能性です。たとえば主人公のグラフィックは登場していませんので、主人公が義務を負っている可能性は否定できません。水嶋もいまのところ右肩は晒していないようですので、そこにバッジがあるのかもしれません。言い出すときりがないですが、物語の核心において義務や特別高等人が登場するという可能性はあります。
3. 『光ラ』の世界は『車輪』と同一の世界、ただし変化あり 同じ世界の同じ時間軸上の世界ですが、革命などにより社会システムが変化した可能性もあります。つまり、同じ世界だけれどすでに義務や特別高等人などのシステムが変化、あるいは廃止されているという考えです。
自然なのは 2. でしょうが、現段階では 1. の可能性が面白いのではないかな、と考えています。『光ラ』は『車輪』の続編、というのはよその紹介ページではよくみるのですが、公式サイトではそれらしい記述が見つけられていません。自分の情報収集が不足しているだけかもしれませんが、ソースはどこなんでしょうか???