以前の記事のコメントで追記しましたが、健速のつまらないヤングアダルト
『六畳間の侵略者!?2』を紆余曲折の末入手したので簡単な感想を書こうと思います。ネタバレは殆どありません。
タイトル:六畳間の侵略者!?2
著者:健速
評価:★☆☆☆☆
第一巻ではえろげの体験版部分のようにヒロインが一人ずつ登場していくだけで完結しましたが、第二巻では重要な新キャラクターは出てきません。レギュラーとなったメンバーが体育祭を舞台にドタバタを繰り広げます。第一巻で背景が描かれたように、このシリーズのストーリーはテンプレヒロインズと鈍感な主人公が六畳間の領土争いをする、というものですが、今回のようにぐだぐだと書き続ければ10巻以上続けるのも可能そうな感じです。雑誌に連載されている短編シリーズ小説のノリですね。
ストーリーは相変わらずつまらないです。ヒロインになにかをさせて、その解説に終始してしまっているのが大きな不満でした。キャラクターもほぼテンプレなので、機械的に書いている印象が強いです。えろげおたならば典型的なキャラゲーを想像してもらえば概ね近いイメージになると思います。ただし声や立ち絵が無いのでシナリオのつまらなさが目立ってしまいます。
細かいことでやや気になったのは、領土争いで畳を180分割しているところです(幅1cmずつに分割)。畳の幅が江戸間と京間でどうこうというのはこのさい置いておくとしても、正方形に分割する(10cm角で18x9=108分割など)のが自然なのではないかなと思います。
第二巻では、三巻に向けての露骨な伏線が張られており、次は六畳間の争いとは直接関係のない展開が少しあるのかもしれません。そちらは現在予約注文をしているところで、さすがに今回はすんなり入手できると思います。