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作中に挿入されるWHITE-LIPSのボーカル曲です。詩は不可避の状況に置かれた中でのせめても儚い願いを謳い上げており、特に1番の最後"優しさに甘えさせて"と崩れ落ちてゆく様子が印象的です。伴奏に用いられているミュージックボックスが、刹那に固定された残滓である、という事を象徴しており、御伽噺を外から眺めているような印象を与えます。その噺の中心となるWHITE-LIPSのボーカルはウィスパー調で、美しくも儚く歌い上げますが、ボーカルを前面に押し出しているところが主題歌『紅葉』と対照的です。
エンディング曲の『明日を描く想いの色』と同様に本編では一回のみの登場で、特定のシーンに特化した曲といえます。EDとは異なり挿入シーンでは強制オートプレイとならずに通常のBGMと同様にエンドレスでループします。ループによってBGMが途切れると作品への影響が懸念されますが、通常のペースで読み進めれば曲がループすることは無いでしょう。しかしながら綺麗に完結している1番ではシナリオの進行が収まらずに、2番まで流れる可能性は高いです。2番の詩の主旨や流れは1番とほぼ重複していますが、間奏に発条を巻き戻す効果音を挿入することによって1番から2番への移行の違和感を解消しています。この効果音は詩の進行のギャップを解決するだけではなく、曲をミュージックボックスと強く結びつける事によって、想いの儚さ・切なさを強調しています。
歌詞
終わらない夢にまどろみ続けて
ただ一途に願った幸せ
その腕に抱かれ愛し合いながら
少しでいい優しさに甘えさせて
夜の帳の中胸に想いを抱いて寝るの
あなたの声をああ子守唄にして
散りばめた星が星座を生むように
その言葉は灯火になる
指で奏でてく優しい音楽
触れるようにあなたへそっと口づけを
機を滑るダンス深い吐息は薔薇に変わるの
囁く声がああ夢へと誘う
ほんの少しの我侭言えるなら
目を閉じるまであなたの胸の鼓動きかせて