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きっと、澄みわたる朝色よりも、 体験版レビューその4 シナリオ編

 予告していた『きっと、澄みわたる朝色よりも、』体験版レビューの最終回、シナリオ編です。初回プレイはノートでエフェクトをカットしてプレイしていましたが、デスクトップでエフェクトを有効にしたら大分新しい情報が手に入りました。可能ならばそこそこのスペックを満たす環境でプレイするのが良いと思います。今回分の内容は、体験版のシナリオ(とエフェクト)からわかることのみについて述べており、ホームページやムービーの情報についてはまだチェックしていない部分が大分あるので無視しています。そのあたりの内容は今後ピンポイントでテーマを絞った上で複数の情報源をからめつつ触れたいなと思っています。また、今回の内容は『きっと、~』体験版と、比較として『いつか届く、あの空に』の中盤くらいまでのネタバレを含みますのでご注意ください。

シナリオ: 朱門優


表現について
 冒頭から無駄な知識を垂れ流すところはさすがです。さらに今回は主人公(笹丸)が無駄な知識を唱えることで精神を統一する「330タイム」という特技を習得しており、発動時にはスクリーンが多数のコラムで埋め尽くされます。この設定はライターが無駄知識を垂れ流す為に作ったのでは?と疑いたくなりますね。さらには、メインヒロインであろうひよも笹丸の会話にばっちりついてきますので、このあたりに拒絶反応が出てしまうと読み進めるのがつらくなってしまうでしょう。また、シリアスな展開が急にギャグに切り替わることがしばしばあるのもきになります。ヨダ絵が出てくればギャグになったと分かるのですぐに話の切り替えについていけますが、そうでないケースもあり、その上若干すべり気味のきらいもあるので、ここでも拒絶反応が出る可能性があります。
 『いつか届く、あの空に。』の体験版では、ふたみが「お主人ちゃん」と言い出した瞬間にAlt+F4を押しかけましたが、今作では「だんなさま」と控えめ(?)な表現に留まっています。しかしこうも毎回献身的な許婚やら嫁が出てくると、朱門は結婚に対して倒錯を抱いていると疑ってしまいます。
 読んでいて恥ずかしくなるような比喩や描写は健在で、冒頭から大いに詠っています。若の登場シーンのロマンチックというか、物語のような描写は『いつか届く、あの空に』のこのの登場シーンと似ています。物語は殆ど笹丸の視点で語られますが、時折別のが導入されますが、戸惑うことは無いと思います。このスタンスは『いつか~』と同じようです。

舞台について
 夢見鳥学園という山の上に孤立した学校です。夢見鳥という名前がどのような意味を持つのか明らかにされていませんが、鳥ということでムービーや主題歌に出てくる卵と関連があるかもしれません。非常に門の狭い芸術学校とされており、主人公は絵画コース(赤組)に所属しています。確認されている組は 赤、青、黄、白、黒、緑の六組ですが、学園内の組を紹介する流れで赤、青、ついでに黄しか登場しなかったので、他の組はそれほど重要ではなさそうです。青組はデザインコース、黄組は石膏コースというのは明らかになっていますが、他の組については詳細は述べられていません。同じ土俵でなければ後述の彩生祭で勝負にならないでしょうから、すべて美術系なのかもしれません。それらの組とは別に色なしの生徒会が存在していますが、組の代表によって構成されているわけではなく、謎に包まれた組織とされているようで、そもそも構成員が生徒なのかもよくわかりません。生徒会長は代々同じ人間が務めている、などとうわさになっていますが、実在はしているようです。
 学園の周囲の木々が紅葉を飛ばして枯れ木になってしまうことについては「なきべそ鬼」の昔話が語られていますが、その真相は明らかにされていません。笹丸が木々は学園の生徒という周囲の環境を反映しているのではないか、という趣旨のことをちらっと述べているのもきになります。また、枯れ木郡の描写は笹丸の心理と対比されるところがあるようで、「笹丸が本当の意味で四君子となるとき、秋の色は取り戻されるのでしょうか」といった感じのストーリーが想像されます。まあそれは設定を聞けばすぐに頭に浮かぶ、という程度のものですから本編では予想を遥かに上回る展開となるでしょう。体験版の冒頭では、学園を目指していた笹丸が森で迷い「さっき俺が樹につけておいた印がある」と述べていますが、これが結界の類の効果なのか単に笹丸が方向音痴なのかきになるところです。霧あるいは"雲海"に覆われる事があるようですが、このあたりも関係してくるのでしょうか。

彩生祭について
 クラス単位での作品を制作し競い合う超内向的学園祭ですが、ばらばらになってしまった四君子が再び四君子となるための転機となっています。笹丸のアイデアで赤組が何を製作したのか結局明確には示されませんが、想像はできます。ここではあえてそこは伏せておきますが、クラスに作品の提案をするときに笹丸は「仲間とはぐれてしまったアイツを、再び学園に連れ戻すことです」と発言しています。極めて抽象的ですが、"アイツ"とは季節の"秋"で、"仲間"とは"四季"なのだと解釈できます。しかしそれを四君子に当てはめて考えると、はぐれているのは竹=夏と考えるのが自然なので、このあたりをどのように捉えるのかがすこし難しそうです。結局作品は単純な計画の不備から未完成のまま期限を迎えてしまいます。赤組は最後まで粘ったらしいですが、当日朝の若が作品を"これ"と表現していますので、展示はしなかったのだと思われます。黄組の事件やアララギの騒動を経ていただけにやや拍子抜けの印象でしたが、『いつか~』でも天文委員の活動はあっさり忘れ去られていたので、あまり気にしてはいけないのかもしれません。

キャラクターについて
笹丸

 思い込みが激しく、盲目的に突っ走りますが、冒頭からの一人ノリ突っ込みの連続には流石に不安を覚えます。自他共に認める鈍感で、ひよのラブラブ光線を受け流し、掻い潜ってアララギの方を向くあたりは流石主人公です。
 笹丸を取り巻く環境は何回か大きな変化を迎えており、叔母さんの家に住んでいた事もあるようです。四君子と引き離されて、入学後一年半も登校できなかった理由は"家庭の事情"らしいのですが、明かにはされていません。断片的な情報から、暗い過去とそれに起因する心の闇を抱えているようです。最もあからさまな記述は「みんなよりずっと遅れて人生の勉強を始めた」という節でしょう。昔と比べるとすくなくとも口調はかわっているらしいです。
 笹は竹より背が低いので森の中では木々の樹冠にさえぎられ日の目を見ることはありません。笹は多くの困難を乗り越えて竹となり、光を見ることができるのでしょうか、という意味が込められているのかなと思いました。

ひよ
 有名な医療の家系に生まれながら何故か絵画の道に進もうとしている本作のメインヒロインです。自分の幸せよりも笹丸の幸せを優先してしまうくらい笹丸が好きで好きで仕方ないようですが、笹丸にとってはむしろ妹のような存在だったようであっさりアララギに敗北します。「たとえ天地がひっくり返りましても、わたくしはあなたの先輩にはなれませんのに」という発言にはなにか背景が隠れているのかもしれません。しかし最もきになるのは、四君子の菊であるのか明言されていないところです。メインヒロインであるにもかかわらず体験版の終盤ではほとんど空気だったのですが、本編ではどうなるでしょうか。
「思い込みで人は幸せになれますわよ?」

アララギ
 笹丸の一つ年下で、蘭という漢字から四君子の蘭とされています。蘭の他に"太陽"に例えられることがしばしばあり、常に誰かを孤立させないように潤滑剤のような役割なのかな、というのが第一印象です。自分を犠牲にして、時には策を駆使してまで他人の為に行動しますが、よかれと思ってやった事が相手に偽善と映ることがあるようです。実際アララギの行為の動機は"他人に嫌われたくない、好きになってほしい"というところにあるようで、偽善というのもあながち嘘ではありません。体験版の終盤では"偽善"とは一体何なのか、というのが一つのテーマになっています。
 体験版ではあっさりひよを差して笹丸と通じてしまいますが、自分の笹丸に対する気持ちはひよに勝っているのか、という疑念に駆られたところで体験版終了となります。本編ではこのあたりを同処理するのか非常にきになるところです。
「あのね、自分のした事は、自分に返ってくるんだよ?」

春告
 笹丸の一つ上で、梅の別名の一つ"春告草"から四君子の梅とされています。ある時期から急に笹丸の話題を避けるようになったらしいです。そのため昔の話を嫌い、笹丸に対しては一歩引いています。笹丸のことを忘れていた、と主張したのも過去に起因する事なのでしょう。立ち位置が『いつか~』の傘姉と被っており、蘭・ひよ後に傘ルートのようなルートが展開するのではないかと想像してしまいます。


 一番謎の多いキャラクターです。「慣れていすぎた」「待ちに待っていた」等の発言から、夢見鳥に永く存在しているということが示唆されます。そこから考えられるもっとも安直な解釈は若が生徒会長というものですが、実際はどうなのでしょうか。
 体験版の最後は若が「さあ、枯れろ」と、恐らく笹丸に対して命じるところで幕が閉じます(その直後にSD笹丸の頭が枯れたのには吹きました)。当然もっともきになるのは『枯れろ』が何を意味しているのかという事ですが、ひよを"お姉さま"と呼び、アララギを"お父さま"と呼んだり、他にも多くの謎を抱えています。

青姉
 笹丸のことを昔から知っている上、憎からず思っていたようです。ハイテンションは恥ずかしい気持ちを隠すため...ってありがちな設定ですね。結局本名は明らかになっていません。他に生かしようがなさそうなので、青姉を、特にその好意を悪用する第三者が出てくるかもしれません。

青妹
 全く掴めないキャラクターです。しかしあからさまに腹に一物を抱えていますので、『いつか~』のみどののような感じになるのでしょうか。

人玲人
 被虐趣味の変態のふりをして、虐めのターゲットとなることで学園の秩序を保つのに貢献しているらしいです。

半宣雄
 やはり小物にしか見えませんので、出汁以上の役割は果たせないでしょう。

鬼武先生
 どこまでシリアスでどこまでふざけてるのか判別がつきません。仮にふざけている発言でも、今後の展開を暗示している可能性が否定できないので全ての発言に一応目を通しておいた方がよいと思われます。
「"リラ・ヒトヒ・リグヌー"」www

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